March 2018〜
Direction
クリエイターの作品製作等を通して、映像技術に着目した教育番組「テクネ映像の教室」。
8K高精細映像の魅力を5人のクリエイターが伝える新コーナー「8K・テクネ (8K TECHNE)」に、
映像作家として参加しました。
私は8Kモニターを「モニターではなく、本物の窓」と捉え、従来のテレビ体験にはなかったような
「あたかも本当に目の前でそれが起きているように見える」というシンプルな現象の再現装置として、
テレビを捉えてみました。
曇りガラスの向こうに7人のパフォーマーがおり、「テレビの面」を接点に、観る側にあれこれ干渉してきます。
曇りガラスをふきとって、覗いてきたり…、手を合わせようと誘ってきたり…、テレビのガラス越しにキスをしてきたり…、全員で窓にドンっと張り付いて脅かしてきたり。最後は力いっぱい窓を叩いて観る側の世界に来ようと試みますが…
….横から「ガラスの手前」に入ってきた子供の存在によって、テレビの面と設定していた境界線が途端に矛盾しはじめ、「体験」へのリアリティが「ただの映像」に帰っていきます。(つまり、体験の面白さが一気に “白けて” いくのです。敢えて。)
85インチモニターで見たときに等身大になるように撮影。カメラも8K映像を視聴するのにもっとも適した距離=視聴者が座る距離と高さに設置し、「視聴環境」を再現したアングルを目指しました。実際にガラスの向こうに「観客」がいることを想起してもらいながら、「あたかもそこにいるような」という設定に対するリアリティを第一に、演技をしてもらいました。
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[オンエア]
20183月、NHKふれあいホールをはじめ、一部NHKの関連施設内で8Kサイズの試験放送を開始。
20187月、Eテレ版として2Kサイズの作品とメイキング映像がオンエアされました。
20189月、リンツで開催されたアルスエレクトロニカのNHKブースにて、8Kサイズのビューイングを実施。
是非8Kサイズで体験してみて欲しいので、今後、8Kサイズで体験できる機会などがもし発表されましたら、都度お伝えしていきます!
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[Creative Team]
Creative Director: Masashi Kawamura (PARTY NY)
Director: Satoshi Oda
Producer: Mitsuko Okamoto, Hayato Sone
Executive Producer: Kyoko Kuramori(NHK Educational), Atsushi Horikawa (NHK Educational)
[Production Team]
Producer:Shuhei Hosokawa (SCHOOL/太陽企画)
Production Managers: Yuichiro Kon (SCHOOL/太陽企画),Akari Kubota(SCHOOL/太陽企画)
Styling: Mayako Shigeta
HairMake:Rena Iida (ACE)
Art: Natsumi Tanaka (NHK ART)
Choreographer: Takeatsu Nashimoto (empty.inc) , mikako (hidali)
A big appreciation for the all technical staffs in NHK including Cinematographer and Lighting Designer.