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Creative Direction / Art Direction
「じぶんを大切にする」ってどういうこと?
Eテレで2022年3月から放送開始した自分探究番組「アイラブみー」(©︎NHK) のクリエイティブディレクションとアートディレクションを担当。
番組紹介記事はこちら
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「なぜパンツを履くのか」「くすぐられるのが嫌なのはなぜ?」「これを好きでいるのはいけないの?」など、5歳の子どもが自分を大切にするための方法を性・道徳・人権などの観点から育む「じぶん教育番組」。
自分の命、心、体、そして自分という存在への理解を深め、自分を大切にする気持ち、同じように他人も大事にする気持ちを育むにはどうすればいいのか?「自己肯定」「自己決定」「他者理解」を構成のテーマとしながら、5歳の主人公みーを取り巻く世界が描かれていきます。
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声を担当するのは、満島ひかりさん。アニメーションに登場するキャラクター約30役を演じるほか、みーとしてうたも歌ってくださいました。プレスコと呼ばれる、音声収録のあとからアニメーションを付けるという手法により、台本とキャラクターたちのイラストから、さまざまな声のアイデアが飛び出しました。
脚本は、「光秀のスマホ」「植物に学ぶ生存戦略」などを手がけた竹村武司さんが担当。
番組で語られなかった大人向けの情報は、監修の先生による解説でウェブサイトで読めるようになっています。
【第1話のねらい】パンツってなんで履くの?プライバシーと自分のからだの大切さに気づく。
【この番組について】
主人公は5歳の“みー”。「なんでパンツを履いているんだろう?」「あの子は、『くすぐられるのがイヤ』って言うけど、どうしてなんだろう?」…お散歩の途中に、こころやからだ、いのちのふとした疑問をきっかけにどんどんみーの空想や思考実験が繰り広げられ…!?アニメーションで描く、こどものための、じぶん探求ファンタジー番組。
●出演
声:満島ひかり
うた:みーとハンバート ハンバート
●番組監修 東京大学 汐見稔幸さんからのメッセージ
教育は、自分が生きているこの世界を知り、自分を活かしてくれている他者を知り、そしてそこで生きている自分を知るために行われる営みです。しかし、実際には「自分を知る」ための教育は日本では弱いですね。でも本当はこれが一番大事。自分を知るためには、自分のからだを知り、自分のこころを知ることが大切です。そうすれば「自分を大切にする」ということの意味もわかるはずです。 これからの時代、価値観が多様化し、グローバリゼーションが進む中で、道しるべとなる「確かなもの」がよくわからなくなります。だからこそ一層自分を知り、流されない生き方を探ることが必要になるのです。その追求は幼児期からはじめるべきでしょう。 21世紀を担っていくこどもたちに、「自分を大切にする」という本当の意味を探るため、このアニメーションを役立てていただけたら幸いです。
●スタッフ
脚本:竹村武司
オープニングテーマ・挿入歌:ハンバート ハンバート
クリエイティブディレクション:古屋遙
ロゴ・キャラクターデザイン:obak
グラフィックデザイン:田部井美奈
アニメーションディレクター:髙橋龍之介
音楽(劇伴):DJ Codomo
アニメーション:ODDJOB Inc.
制作:NHKエデュケーショナル
制作・著作:NHK
●番組監修
東京大学 大学院 遠藤利彦(発達心理学) 和光小学校・和光幼稚園 北山ひと美(性教育) 東京都立大学 酒井厚(発達心理学) 東京大学 汐見稔幸(教育学・教育人間学・育児学) 大妻女子大学 田中俊之(ジェンダー論・男性学) 社会福祉法人 くにたち子どもの夢・未来事業団 細田直哉(生態心理学) (※50音順)