Oct 2015
Plan/Direction/Produce
October 2015
架空のペットショップは、惑星ハルボリズム・山道拓人(ツバメアーキテクツ)・山岸遥のコラボレーションによる空間インスタレーション。
「ゾンビ」「宇宙人」「人の夢」といった架空の動物のみを取り揃えたペットショップ。
あたかもその場に実在しているしているかのようにみせる裸眼立体視(ホログラフィック・ディスプレイ)を利用し、架空のペットの存在感とリアリティある演出を実現。タイでは「実際にペットを購入したい」とお客さんに言われるなど、非現実と現実の境が極めて曖昧となったインスタレーションとなった。デジタルやバイオ・テクノロジーの力で生き物や人間関係を「再現」出来るようになった時代に、「命」の重みや生々しさはどう再現されていくのか。今後こういったバーチャルな存在とリアルな存在の境界線がいよいよなくなった時に、必要とされるのは「愛情」と「愛着」である。
このプロジェクトは、架空の生き物に、動きや設定といった「演出」を与えることで、デジタルなものに「愛おしさ」を実装する試みでもある。
シブカル祭@渋谷パルコでは、「架空のペットショップ渋谷店」としてパルコ1階のエレベーターホールにて展示。情報量の多い空間の中で、情報をそぎおとしたミニマルなデザインを目指した無機質な小屋を設置し、その中にペットが入った「ホログラフィック・カゴ」を3つ格納した。ホログラフィックディスプレイが最も綺麗に見える視点にお客さんの目線を誘導できるよう、高さの違う丸窓を各面に作り、そこに「ペット」をそれぞれ配置したら、小さな水族館のような装置になった。
Photos by Takuto Sando
タイ・バンコクでの実施の様子はこちらから↓
[staff list]
Direction:Planet Haruborism
Space and System : Tsubame Architects Inc.
Modeling : Haruka Yamagishi
Thanks for the produce: PARCO, Rocket Company*/RCKT Co.,Ltd.